順調に体重が減っていたのに、突然ピタリと止まる「停滞期」。頑張っているのに変化がないと、不安や焦りを感じる人も多いでしょう。しかし、停滞期はダイエット成功のための通過点であり、適切な対策を取れば必ず抜け出せます。

本記事では、停滞期が長い人の特徴と効果的な解決策やモチベーション維持のコツを詳しく解説します。
停滞期ってどれくらい続くもの?
停滞期はどのくらいの期間続くのか、ダイエット中の人にとって気になるポイントですよね。そもそも、停滞期ってどんな状態のことなのか、一般的な停滞期の期間について解説します。
停滞期とは?
停滞期とは、ダイエットを継続しているにもかかわらず、体重減少が一時的に止まる期間のことです。これは、体がエネルギー消費を抑え、現在の体重を維持しようとする「ホメオスタシス(恒常性)」が働くために起こります。
特に、急激な減量をすると、体が「飢餓状態」と判断し、脂肪が燃焼しにくくなるのです。いわゆる「省エネモード」に入った状態といえます。
ホメオスタシス(恒常性)とは?
体が内部環境を一定に保とうとする仕組みのことです。安定した状態を保つために、内分泌系、自律神経系、免疫系などに変化が起きます。
一般的な停滞期の期間は?
停滞期の長さは個人差がありますが、通常2週間から1ヶ月程度続くことが多いとされています。ただし、1カ月以上続く場合は、何かしらの要因でダイエットの進行が妨げられている可能性があり、原因を見直し適切な対応をすることが大切です。
停滞期が長い人に共通する5つの特徴
停滞期が長引く人には、共通する生活習慣や食事の傾向があります。ここでは、特に影響が大きい5つのポイントについて解説します。
摂取カロリーが低すぎる
極端なカロリー制限は、体が「飢餓状態」と認識し、エネルギー消費を抑える原因となります。基礎代謝を下回るほどの食事制限は、逆に痩せにくい体を作ってしまうのです。
例えば女性の場合、およそ1日1200kcal以下のカロリー摂取では代謝が落ちやすいと言われています。基礎代謝以上の摂取カロリーを確保することを心がけましょう。
- 常に空腹感を感じる
- 疲れやすい、集中力が続かない
- 肌荒れや髪のツヤがなくなる
- 生理不順が起こる(女性の場合) など
PFCバランスの崩れ
PFCとは、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)のことです。このバランスが崩れていると停滞期が長引く原因になります。特に、たんぱく質不足は筋肉量の減少につながり、基礎代謝が落ちて痩せにくくなってしまいます。
運動の強度や頻度
毎日同じ運動を繰り返していると、体が慣れて消費カロリーが減少します。適度に強度や種類を変えることで、代謝を活性化させることが重要です。
また、有酸素運動だけに偏っていると、筋肉量が減って基礎代謝が下がり、痩せにくくなってしまうので注意が必要です。
ストレスと睡眠不足
ストレスや睡眠不足は、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増やし、脂肪が蓄積しやすくなります。また、食欲を調整するホルモンのバランスも崩れ、過食につながる可能性もあります。
以下の点を心がけましょう。
- 6時間以上の睡眠
- 趣味に没頭するなど自分なりのストレス解消法を見つける
すでに標準体重である
BMIが標準範囲にあると体が脂肪を蓄えようとするため、減量のスピードが落ちるのは自然なことです。理想の体型を目指すには、体重だけでなく体脂肪率や見た目の変化にも注目しましょう。
BMIの標準範囲:18.5〜25未満
体脂肪率の適正範囲:女性20〜30%、男性10〜20%
長引く停滞期を抜け出す5つの解決策
停滞期を抜け出すためには、適切なアプローチが必要です。ここでは、効果的な5つの解決策をご紹介します。焦らず、一つずつ日々の生活を見直してみましょう。
食事を見直す
痩せたいからと過度なカロリー制限は避けましょう。適切な栄養バランスを意識することが大切です。特に、タンパク質をしっかり摂ることで、筋肉量を維持しながら代謝を高められます。
- 基礎代謝量+活動量を考慮した適切なカロリー設定に見直す
- タンパク質を意識的に摂取する(卵、鶏むね肉、豆腐、納豆など)
- 食物繊維が豊富な野菜を積極的に取り入れる
リフィードデイを取り入れる
リフィードデイは、意図的に炭水化物の摂取量を増やす日を設けることで代謝を回復させる方法です。代謝を回復させることで、痩せやすい体の状態に戻すことができます。
ただし、好きなものを好きなだけ食べるのではなく、計画的に炭水化物の量を増やすことが大切です。
効果的な取り入れ方
- 週に1回程度炭水化物の量を増やす(目安:体重×4〜6g)
- 食べ過ぎないよう事前に食べるものを決めておく
- リフィードの翌日は通常の食事に戻す
運動メニューの見直しで代謝を上げる
同じ運動メニューをしていると、体がその運動に慣れてしまい運動効果が薄れることがあります。定期的に運動の負荷や種類を変えることで体に新しい刺激を与えましょう。
特に、筋トレと有酸素運動を組み合わせることで、効率的な脂肪燃焼が期待できます。普段、有酸素運動だけの人は筋トレを取り入れてみるのがおすすめです。
睡眠の質を高めて代謝を上げる
良質な睡眠は、ホルモンバランスの調整や筋肉の修復に不可欠です。睡眠不足は代謝低下だけでなく、食欲増進ホルモンの分泌も促進してしまいます。
- 毎日同じ時間に就寝・起床する
- 寝る1時間前にはスマホやパソコンの使用を控える
- 寝室は適温で暗くする
- 夕方以降のカフェイン摂取を避ける
ストレス管理でホルモンバランスを整える
慢性的なストレスは、ダイエットの進行を妨げる要因の一つです。ホルモンバランスが崩れたり、食欲が増したりして、脂肪燃焼が停滞してしまいます。ヨガや瞑想、趣味の時間を取り入れるなど、上手くストレス管理をしていきましょう。
おすすめのストレス管理方法
- ヨガやストレッチなど軽い運動を取り入れる
- 深呼吸や瞑想でリラックスする
- 趣味の時間を作る
- しっかり睡眠をとる
停滞期中のメンタルケアとモチベーション維持のコツ
停滞期はダイエットで最も心が折れやすい時期です。停滞期を乗り越えるための考え方や、モチベーションを保つ方法をご紹介します。
停滞期をポジティブに捉えるマインドセット
停滞期が訪れるのはダイエットプロセスの自然な流れです。「うまくいってない」と落ち込む必要はありません。「体が新しい環境に適応している証拠」と前向きに捉え、焦らず続けることが大切です。
また、体重の減少だけがダイエットの成功ではありません。体脂肪率が減っている、見た目が引き締まっているなどポジティブな変化を見つけることでモチベーションが維持できます。
短期的な目標設定とご褒美ルールの活用
「1日水を2リットル飲む」「毎食サラダを食べる」など、1週間ごとに達成できる小さな目標を立てることもおすすめです。
達成したら、「好きなスキンケアアイテムを買う」「気になっていた映画を観る」などご褒美を用意することで、モチベーションの維持につながります。
実践ポイント
- 体重以外の目標を設定する(歩数、水分摂取量、睡眠時間など)
- 目標達成ごとに小さなご褒美を用意する(本を買う、映画を観るなど)
- 体重以外の指標(体脂肪率、囲測定など)も取り入れる
まとめ | 焦らず対策すれば、停滞期は必ず抜け出せる
停滞期は誰もが経験するダイエットの通過点です。長期的な視点を持ち、焦らず継続することが最も大切です。食事の見直し、適切な運動、質の良い睡眠、ストレス管理などを総合的に実践することで、必ず停滞期を抜け出すことができます。
しかし、一人で全てに気をつけて実践していくのは難しいかもしれません。そんな時は、プロのサポートを受けるのが効果的です。
- 専門的な視点で原因を分析し、最適な対策ができる
- 停滞期を乗り越えるための効果的なトレーニングができる
- モチベーションを維持しやすく、挫折を防げる
パーソナルオンラインジムの「クラウドジム(CLOUD GYM)」では、あなたの生活習慣や体質に合わせた個別プログラムを提案し、停滞期を効果的に乗り越えるためのサポートを提供しています。


無理なく健康的に理想の体型を目指したい方は、ぜひプロのアドバイスを取り入れてみてください。最適な方法で停滞期を抜ければ、必ず理想の体に近づくことができますよ。
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