びは疲れが溜まっていて眠い時にでるものと認識されています。しかし、筋トレをしている最中にあくびがでることもあります。
それは、筋トレをすることで、脳などの筋肉以外の場所へ流れる血液の量が減少し、酸欠のような状態や身体が過度な緊張状態となり得るため、あくびが出る現象が起こることがあるのです。
身体に悪いことではなく、筋トレ中にあくびが出るのは、しっかりトレーニングは行えているものの、「少し休憩した方が良いですよ」「呼吸のリズムを整えましょう」の合図の可能性があります。筋トレ中に眠気がないのにあくびが出たら、深呼吸をして、適度に休憩するのも良いかと思われます。
この記事では、以下のことについて解説していきます。
- 筋トレ中にあくびがでる原因
- 筋トレ中にあくびが出た時の対策
- 筋トレ中にあくびが出る=悪いことではない
筋トレ中にあくびが出て疑問に思っている方は参考にしてみてください。
筋トレ中にあくびが出るのは普通のこと?
筋トレ中にふと出る「あくび」に対して、「やる気がないのでは?」「集中してない?」と感じたことはありませんか?実はこれは、身体が自動的に起こす“生理的な反応”のひとつ。特にハードなトレーニング中に出るあくびは、脳と身体が適応しようとしているサインでもあります。つまり、恥ずかしいことでも、不真面目な証拠でもなく、よくある自然な反応なのです。

トレーニング中のあくびがでると不安になる気持ちはわかりますが、自然な生理反応なので安心してください。
筋トレ中にあくびが出る主な原因
筋トレ中のあくびの原因はさまざまですが、あくまでも身体の自然な生理現象であり、異常を知らせる反応ではありません。
主な原因は、筋肉に血液が集中することで脳が酸素不足になること、睡眠不足や蓄積された疲労、自律神経の切り替えなどです。これらの要素が複合的に作用し、脳が酸素を取り入れようとしてあくびが出ます。あくびの原因を知り、コンディション改善につなげましょう!
酸素不足による脳の反応
筋トレをしていると、筋肉が酸素を多く必要とするため、体内の血流が筋肉に集中します。その結果、脳への酸素供給が一時的に減少し、体は脳の酸素不足を補うためにあくびを引き起こします。これは決して異常ではなく、身体が適応しようとする正常な反応です。
インターバル中に深呼吸をすることや、セット間の休憩を十分にとることであくびの頻度も減らすことができます。
睡眠不足・疲労の影響
蓄積した疲労や睡眠不足があると、脳のパフォーマンスが低下し、あくびが出やすくなります。22時∼2時のゴールデンタイムと呼ばれる時間は成長ホルモンが活発に分泌され、筋肉の疲労回復にも効果があるともいわれています。日ごろから睡眠時間を確保することや、疲労がある日はトレーニングを控えることを意識しておきましょう。
集中とリラックスの切り替え時に起こるあくび
筋トレ中、集中状態から少し気が緩む瞬間に、あくびが出ることがあります。これは交感神経優位(緊張状態)から副交感神経優位(リラックス)へと切り替わる際の自然な反応です。特にセット間の休憩中など、緊張が緩んだタイミングで起こりやすい現象です。
覚醒反応としてのあくび
あくびは眠気のサインと思われがちですが、脳を覚醒させるスイッチの役割も果たします。自律神経のバランスを整え、集中力を高める準備として脳がリセットを試みている状態です。筋トレ前や中のあくびも、体が「これから集中するぞ」と切り替えている証拠なのです。
筋トレ中にあくびが出たときの対処法


筋トレ中にあくびが出るのは、体や脳からのサイン。適切に対処すれば集中力を保ち、効果的なトレーニングが可能です。呼吸や休憩、ウォーミングアップなど、基本的なポイントを押さえることで、パフォーマンスの向上と疲労の軽減にもつながります。
休憩時間を確保して呼吸を整える
トレーニング中はセット間に30秒~90秒の休憩を設け、心拍と呼吸を落ち着けましょう。浅い呼吸が続いた状態でトレーニングを続けると酸素不足に陥ってしまいます。インターバル中に深くゆっくりとした呼吸を意識すると、体も頭もスッキリさせることができます。焦らず、丁寧な呼吸をすることがカギです。
呼吸のタイミング・ペースを意識する
筋トレ中は「力を入れるときに息を吐き、戻すときに吸う」のが基本です。たとえばスクワットなら、しゃがむときに鼻から吸い、立ち上がるときに口からしっかり吐くことを意識しましょう。慣れてきたら、動作のリズムに合わせて自然に呼吸できるようになると理想的です。上級者はインターバル中に呼吸を意識的に整えることで、次のセットへの集中力を高めるといった工夫も取り入れています。
ウォーミングアップを丁寧に行う
いきなり高強度のセットに入ると、血流や神経系の準備が不十分なままで、酸素供給が追いつかず、あくびが出やすくなります。筋トレ前には軽めの有酸素運動や動的ストレッチを取り入れ、身体を徐々に運動モードに切り替えていくことが大切です。関節や筋肉の可動域を広げ、神経伝達もスムーズになり、ケガの予防にもつながります。
強度設定を調整する
負荷が高すぎると、体に余計なストレスがかかり、あくびや集中力の低下を招くことがあります。特に初心者は「少し余裕がある」と感じるくらいの強度から始め、無理のない範囲で徐々に負荷を上げていくことが大切です。適切な強度設定は、継続と効果の両立につながります。
まとめ|筋トレ中にあくびが出るのは悪いことではない


筋トレ中にあくびが出るのは、身体や脳が発する自然なサインです。酸素不足や疲労、神経の切り替えなどが関係しており、異常ではありません。あくびの頻度が気になる方は、呼吸の意識、休憩の確保、準備運動、負荷調整といった基本を見直し、集中力とトレーニング効果を高めましょう!
よくある質問(FAQ)
筋トレ中にあくびが出るのは異常?
基本的には異常ではありません。筋肉への血流集中による脳の酸素不足や、自律神経の切り替えなどが原因で、あくびが出ることはよくあります。ただし、息苦しさや立ちくらみを伴う場合は、オーバーワークや体調不良のサインかもしれません。
筋トレ中にあくびが出て、吐き気を感じます。
あくびとともに吐き気がある場合は、酸素不足や過度な負荷、血糖値の低下などが考えられます。一度トレーニングを中止し、深呼吸や水分補給を行ってください。改善しない場合や繰り返す場合は、無理せず医師に相談することをおすすめします。
頻繁にあくびが出て、集中できないときは?
集中力が続かず何度もあくびが出る場合は、睡眠不足や過労、ストレスが原因かもしれません。その場合にはトレーニング量を減らしたり、軽い運動に切り替えるのも有効です。まずは十分な休養をとり、心身を整えることを優先しましょう。
筋トレのやる気が出ないときはどうすればいい?
やる気が出ない日もあります。そんな時は「少しだけでも動く」ことを目標にするとハードルが下がります。短時間のメニューやストレッチに切り替えてもOK。音楽を聴いたり、ウェアを変えるなど気分転換も効果的です。無理なく続けることが大切です。


CLOUD GYMトレーナー
元公立小学校の体育教諭として10年以上勤務。早稲田大学教職大学院を修了し、教育×心理×フィットネスの3つの専門性を掛け合わせたアプローチが強み。
トレーニング理論・解剖学・栄養学に加え、行動心理学やカウンセリング技法の知見も活かし、「一生リバウンドしないダイエット指導」を得意とする。
保有資格
- NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー)
- 公認心理師
- 小学校教諭専修免許
- 教職修士
指導スタイル・得意分野
トレーニングや食事の知識を教えるだけでなく、実際に「できる・続けられる」ようになるまで伴走する丁寧なコーチングスタイルに定評がある。心と身体の両面に寄り添いながら、30代以降の体質改善、女性のダイエット、子どもの体力向上など、幅広いニーズに対応している。
指導歴
- フィットネス&メンタルの両面サポート歴5年
- オンライン指導実績50名以上
- 小学校体育の指導歴10年以上