ダイエット中、なかなか体重が動かない停滞期に焦りを感じる方は多いでしょう。でも実は、停滞期にも「そろそろ抜けるサイン」が現れることをご存じですか?
今回は、そんな停滞期を抜ける前兆と、その後どう行動すればスムーズに痩せられるのかをトレーナーの視点で解説します。「もう少し頑張れば抜けられるかも」と安心して次の一歩を踏み出したい方は、ぜひ参考にしてください。
停滞期を抜ける前兆5選
停滞期を抜けるときには、体に少しずつ変化が起こります。ここでは、停滞期を抜ける際に多くの人に共通して見られる体の変化を5つ紹介します。
これこそが、長くつらい停滞期を抜け出す前兆になるので見逃さないようにしましょう!
- 体重が少しずつ減り始める
- 便通・むくみが改善される
- 見た目に変化が出てきた
- 体が軽く感じるようになった
- 朝すっきり起きられるようになった
① 体重が少しずつ減り始める

停滞期を抜けるもっともわかりやすいサインのひとつが、体重の微減です。たとえ100gほどの小さな変化でも、それが数日間続くなら、体が再び脂肪を燃焼し始めた証拠と考えてよいでしょう。
ダイエット中は体重が「一気に減る」ことを期待しがちですが、実際には、体重は少しずつ減っていくのが自然なペースです。焦らず、小さな変化をポジティブに受け止めましょう。
② 便通・むくみが改善される
便通やむくみの改善も、停滞期を抜ける重要なサインです。体が省エネモードから通常モードに戻り始めると、老廃物や余分な水分の排出がスムーズになり、お通じも改善される傾向にあります。
特に女性の場合、ホルモンバランスの影響でむくみやすくなることも多いため、「なんだかスッキリしたな」と感じる変化にはしっかり気づいておきましょう。
③ 見た目に変化が出てきた
体脂肪の減少は、体重計の数字よりも先に見た目に現れることが多いです。ウエストラインが引き締まったり、顔周りがスッキリしてきたと感じたら、それは停滞期を抜け出し始めた証拠かもしれません。
ダイエット中は、体重自体に注目してしまいがちです。しかし、鏡に映る自分の姿や着ている服のフィット感の変化もダイエットの効果が表れるところです。見た目の変化に気づけると、モチベーションも大きく高まります。
④ 体が軽く感じるようになった
体が軽く感じられるようになったら、それは代謝が高まり、体のコンディションが整ってきたサインです。また、代謝が活発になると、エネルギーを消費しやすくなるため空腹感が強まる傾向も見られます。「なんだか動きやすい」「お腹がよく空く」といった変化に気づいたら、体が脂肪燃焼モードに切り替わってきたサインといえます。
⑤ 朝スッキリ起きられるようになった
停滞期中は、代謝やホルモンの働きが低下することで、朝の目覚めが悪くなったり、疲れやすさを感じやすくなります。しかし、停滞期を抜け始めると自然と朝スッキリ起きられるようになる変化が現れます。
これは、基礎代謝が回復し、体内リズムも整ってきたことの証拠です。朝からしっかりエネルギーを作り出せる体に戻ってきたサインでもあります。体調の変化をキャッチして、停滞期脱出のタイミングを見逃さないようにしましょう。
- 5つの前兆のうち、いくつ当てはまれば停滞期を抜けたと判断していい?
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5つすべてに当てはまる必要はありません。2〜3個以上の前兆が数日続いて見られたら、停滞期を抜け始めたと判断してよいでしょう。特に「体重が少しずつ減る」「体が軽く感じる」「朝スッキリ起きられる」など、体の変化を実感できるサインが複数重なると停滞期の終わりはすぐそこまで来ています。
前兆が出たらどうする?停滞期を抜けるために大切なこと
停滞期を抜ける前兆が現れたら、あと少しで減量が再スタートできるタイミングです。大切なのは、体の変化を信じて正しい行動を続けることです。
ここからは、前兆が出たあとに意識してほしい、停滞期をスムーズに抜けるための具体的なポイントを紹介します。
① 今のやり方でダイエットを継続する
前兆が現れたなら、これまでのやり方が間違っていなかった証拠です。ここで新しい方法を探したり、大きくやり方を変えたりする必要はありません。大切なのは、現在の食事管理や運動習慣を、そのまま安定して続けることです。変化が少しずつ出ているなら、焦らず着実に続けることで停滞期を本格的に抜け出すことができます。
② 食事制限や運動を強化しすぎない
停滞期を早く終わらせたいと感じると、つい食事をさらに減らしたり、運動量を増やそうとしてしまいがちです。しかし、こうした過剰なアプローチは逆効果になりやすく、エネルギー不足や代謝低下を招くリスクがあります。
停滞期を抜ける前兆が見られたときは、食事面や運動面で体に負荷をかけるのではなく、これまでの方法を着実に継続しましょう。
③ 見た目・サイズなど“数字以外の変化”を記録する
体重以外の変化にも目を向けることは、モチベーション維持に効果的です。たとえば、ウエストのサイズダウンや服のフィット感、鏡に映った姿の変化など、数値では表れにくい進歩が現れていることもあります。
停滞期の抜け出しサインは体重以外に現れることも多いため、写真を撮ったり、ボディサイズを測ったりして、数字以外の成長も記録しておきましょう。自分の変化を客観的に見ることが、継続の励みになります。
停滞期のよくある質問
- そもそも停滞期に入っているかどうかわかりません。
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停滞期かどうか分からないときは、いくつかの基準を確認してください。開始から3週間以上が経過しているか、食事と運動を続けているのに2週間以上体重が落ちないか、水分や便通、生理周期などの影響がないかがチェックポイントです。
詳しくはこちらこれって停滞期?判断する5つのポイントと勘違いしやすいケースを解説 多くのダイエッターにとって「体重が減らない時期」はつらいですが、じつは停滞期ではないのに停滞期だと勘違いしてしまうことがよくあります。この記事では、停滞期のチェ… - 前兆が出てからどれくらいで体重が落ちる?
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前兆が現れてから体重が本格的に落ち始めるまでには、数日~2週間程度かかります。脂肪燃焼が再開されるまでには多少のタイムラグがあるため、焦らず見守ることが大切です。前兆が続いている間は、正しい食事管理と運動をコツコツ続けましょう。
- 停滞期を抜ける前兆があっても、停滞期が終わらないことってある?
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はい、あります。
前兆が出ても、油断すると停滞期が長引くこともあります。たとえば食事や運動管理が甘くなったり、ストレスや睡眠不足で代謝が落ちたりすると、回復が遅れることがあります。前兆が見えた後も、今まで通りの習慣を丁寧に続けることが、確実に停滞期を抜ける近道です。 - 停滞期のあと、体重が一気に落ちるって本当?
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停滞期を抜けた直後に、体重が一気に1〜2kg程度落ちることは珍しくありません。停滞期中に溜まっていた水分や老廃物が排出されることに加え、脂肪燃焼がスムーズに再開されるためです。
ただし、その後も継続して落とすには、正しい食事と運動習慣を続けることが不可欠です。過度な期待をせず、あくまでペースを守ることが大切です。
詳しくはこちら停滞期のあと体重が一気に落ちるって本当?トレーナーが仕組みを解説 【トレーナー監修】停滞期のあと、一気に体重が落ちるって聞いたけどそれって本当?そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。今回はCLOUD GYM編集部が停滞期… - 停滞期が長引く人の特徴は?
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停滞期が長引く人には、無意識のうちにカロリーオーバーになっている、運動強度が下がっている、ストレスや睡眠不足でホルモンバランスが乱れているなどといった共通点があります。
また、体重が減らない焦りから、食事量を極端に減らして代謝をさらに落としてしまうケースも多いです。焦らず、生活習慣を見直しながら適切なペースを維持することが大切です。
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停滞期を早く終わらせるためには、カロリー収支の見直し、運動内容の調整、しっかりと休息をとることが重要です。特に、筋トレを取り入れて筋肉量を維持・増加させると、基礎代謝が上がり停滞期を突破しやすくなります。
また、ストレス管理や十分な睡眠も欠かせません。無理に急がず、体のリズムに合わせたアプローチを続けましょう。
詳しくはこちらダイエットの停滞期を最短で突破!原因や対処法をトレーナーが解説 ダイエット中に誰もが一度は経験する「停滞期」。本記事では停滞期を早く抜け出すための具体策を7つ紹介。食事内容の見直しやトレーニングの変化、NEATの活用、リフィード…

CLOUD GYMトレーナー。RIZAPトレーナーとして数多くのお客様を担当し、運動や食事を通じて医療の分野でもお客様をサポート。 ダイエットの方、筋肉をつけたい方、高齢者の方、さらには糖尿病の方など幅広く「健康」に向かって指導を行う。